VMware環境でのNPIVについて

Posted on Tue 30 December 2014 in blog

VCP-DCV取得のために勉強していたところ、NPIVという用語が出てきたので、調べてみたことを書いておきます。

資料

まとめ

  1. NPIV = N_Port ID Virtualization
  2. NPIVとは、1つのHBAに対して複数のID(WWPN)を割り当てることで、1つのHBAポートを複数のHBAポートに見せる ための技術
  3. VMware的には、RDMのディスクを持つ仮想マシンについて、 アクセス制御, QoSなどのために使われる
  4. NPIVのしようとして、1ポートあたり255WWPNしか割り当てられない

NPIVとは

FC環境の基本

FC環境では、各ノードはWWN(World Wide Name)を用いて識別されています。
IPプロトコルで言うところの、IPアドレスと同様に、アクセス先を表したり、アクセス制限を行ったりする対象が、WWNになります。

このWWNは、
- WWNN (World Wide Node Name)
- WWPN (World Wide Port Name)
という2種類で構成されています(が、便宜的なものなので、通常、区別する必要はないです)。
その名の通り、WWNNはノード自身(例えば、HBAごと)に割り当てておき、WWPNはポート(例えば、HBAポートごと)に割り当てておきます。

NPIV

前述の通り、WWNベースでアクセス制限をすることになるのですが、例えば、1つのHBAポートを複数のマシンで共有している状況で、
各マシンごとにアクセスできるLUN(LUNはWWNを持っています。)を変えたいと思うと、どうすれば良いのでしょうか。

NPIVは、1つのHBAポートに対して、最大255個のWWPNを割り当てる技術です。
これを使って、各マシンごとにWWPNを割り当てることで、LUNからはきちんと個別のアクセス制御が行えることになります。

NPIVを使うには、スイッチ側とHBA側の両方で対応している必要があります。

VMware環境で利用する際の制限

  1. スイッチ側でNPIVを有効化
  2. ホストのHBAがNPIVをサポートしている
  3. 利用できる仮想マシンは、RDMディスクを持つもののみ
  4. 1台の仮想マシンに対して、最大4つの仮想ポートを割り当てられる(つまり、最大4つのWWPNが割り当てられる)

通常の仮想マシンが利用するWWNは、ホストの物理HBAのWWNを利用します。