VCP-DCV取得のために勉強していたところ、NPIVという用語が出てきたので、調べてみたことを書いておきます。
資料
- vSphere ドキュメント センター
- サーバ仮想化のカギはストレージ・ネットワークにあり:基幹系サーバ統合に適したストレージ・ネットワーク要件を探れ! - ITmedia エンタープライズ
- ブレードサーバーで始めるSAN - 第4回 ブレードサーバー特有のSAN設計:ITpro
まとめ
- NPIV = N_Port ID Virtualization
- NPIVとは、1つのHBAに対して複数のID(WWPN)を割り当てることで、1つのHBAポートを複数のHBAポートに見せる ための技術
- VMware的には、RDMのディスクを持つ仮想マシンについて、 アクセス制御, QoSなどのために使われる
- NPIVのしようとして、1ポートあたり255WWPNしか割り当てられない
NPIVとは
FC環境の基本
FC環境では、各ノードはWWN(World Wide Name)を用いて識別されています。 IPプロトコルで言うところの、IPアドレスと同様に、アクセス先を表したり、アクセス制限を行ったりする対象が、WWNになります。
このWWNは、
- WWNN (World Wide Node Name)
- WWPN (World Wide Port Name) という2種類で構成されています(が、便宜的なものなので、通常、区別する必要はないです)。 その名の通り、WWNNはノード自身(例えば、HBAごと)に割り当てておき、WWPNはポート(例えば、HBAポートごと)に割り当てておきます。
NPIV
前述の通り、WWNベースでアクセス制限をすることになるのですが、例えば、1つのHBAポートを複数のマシンで共有している状況で、 各マシンごとにアクセスできるLUN(LUNはWWNを持っています。)を変えたいと思うと、どうすれば良いのでしょうか。
NPIVは、1つのHBAポートに対して、最大255個のWWPNを割り当てる技術です。 これを使って、各マシンごとにWWPNを割り当てることで、LUNからはきちんと個別のアクセス制御が行えることになります。
NPIVを使うには、スイッチ側とHBA側の両方で対応している必要があります。
VMware環境で利用する際の制限
- スイッチ側でNPIVを有効化
- ホストのHBAがNPIVをサポートしている
- 利用できる仮想マシンは、RDMディスクを持つもののみ
- 1台の仮想マシンに対して、最大4つの仮想ポートを割り当てられる(つまり、最大4つのWWPNが割り当てられる)
通常の仮想マシンが利用するWWNは、ホストの物理HBAのWWNを利用します。
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