Ravelloが便利

Posted on Sat 09 May 2015 in blog

VMware環境のテストをしたい

会社でVMware使っているのもあって、外でAPI叩いたりツールのテストしたいということがよくある。
今までは自宅でESXiとvCenter立ててやっていたんですが、やっぱりリソース的にVM数を増やしたりできないので、とても困っている。
あと、PackerとかでVMware用のイメージ作るときに使えるESXiも欲しかったので、どうにかできないかなー、というのもあって、
探していたらRavelloというサービスが面白そうだったので、紹介がてら書いておく。

Ravello とは

Ravello は、テスト環境を作成するためのクラウドサービス。
Ravelloロゴ

裏では、AWSとGCEを使っているのですが、どちらにデプロイされるかは意識せずに使える。
というのも、きちんとオーバーレイネットワークだったり、ストレージオーバーレイが行われているため。
それで、AWSなどでESXiをデプロイする際の最大の問題になるCPUの仮想化支援ですが、Ravelloを使うと良きにはからってエミュレーションして、バイナリ変換してくれるらしい。
要は、Ravelloを利用すると、Public Cloud上にNested ESXiを構築できるようになるということ。

Ravelloを利用する

Sign Up

まだ、ESXiをデプロイする機能はベータ版っぽいので、以下のページからSign Upする。

http://www.ravellosystems.com/solutions/esxi-cloud/esxi-on-aws

制限事項

デプロイできるバージョンとしては、5.x, 6.0となっているみたい。
ただ、以下の通り、6.0ではWindows版のvCenterしか使えない。
たぶんvCSAのデプロイ方法が変わったせいだと思う。
6.0をテストしたいときには、Windows Serverが別途必要になるので、気をつけましょう。

version is supported
ESXi 5.x yes
ESXi 6.0 yes
vCSA 5.x yes
vCenter Server 5.x yes
vcSA 6.0 yes
vCenter Server 6.0 no

実際の手順

手順は、公式の資料を読もう。
1. http://www.ravellosystems.com/blog/create-esxi-5-5-iso-image/
2. http://www.ravellosystems.com/blog/install-vcenter-server-on-cloud/
3. http://www.ravellosystems.com/blog/vsphere-lab-environment-cloud/

Price

Price Listを見る。

element price
VM(Cost) $0.14/h ~
VM(Performance) not fixed
Storage $0.12/GB/month
Library $0.12/GB/month
IP $0.01/VM/hour
Network転送量 $0.15/GB

以上のような表になっている。

試算

VM NUM spec
vCenter 1 2vCPU/8GB mem, 125GB storage
ESXi 3 4vCPU/8GB mem, 100GB storage
NFS 1 2vCPU/4GB mem, 200GB storage

という構成で作ると、

element price
VM(Cost) $1.25/h
Storage $0.2158/h
IP $0.05

となって、$1.5/hくらいになる。(ただし、Library, Network転送量は除く)
安いコーヒー1杯分くらいで、自宅よりは快適な検証環境が作れそうだ。
この価格も、そもそもESXiに100GBのストレージとかいらないし、もう少し安くできそうではある。

まとめ的なの

もうちょっとRavelloを使い倒していきたい。