VDI, DaaS市場を調べてみた

Posted on Sun 07 June 2015 in blog

最近、vCloud AirがDaaSを出すというのを聞いて、にわかに自分の中でDaaSに興味が出てきた。
DaaSとかVDIは、必ずActive Directoryの話になるので、気後れしていたのだけど、会社ではWindows使っていることもあって、少しは抵抗もなくなってきたので、良いタイミングだったので、調べてみた。
とは言っても、まずは世間にどんなものがあるかをしらべてみただけ。

参考資料

利用シーン

世の中の利用シーン

  1. オフィス内からの利用
  2. 出先での利用
    • オフィス?
    • 映像系の人は?

VDIまわりとは一体何か?

  • オフラインVDI: ユーザーデータのみロードパターンもある
  • VDI: VDI, DaaS
  • アプリケーション仮想化: アプリケーションごとの配信。thinappとか

VDIの特徴

  1. ユーザーごとにデスクトップを割り当て
  2. クライアント集中管理
  3. 可用性向上

検討ポイント

  1. 動画/Flash利用ユーザーへの配慮
  2. 回線の悪い状況(帯域が狭い場合 / レイテンシが悪い)のユーザー
  3. GPUの利用は?
  4. マルチデバイスで利用可能か?
    • Zero Client みたいなものもある
    • Chrome book

なぜ使うのか、何が課題か

よく書かれているのは、以下の通り。

  1. 運用コスト
    • パッチ当て
  2. セキュリティ
    • 端末紛失
      • ユーザーのデータを端末に残さない
  3. 災害対策・BCP
    • 安全なDCを使う
  4. ワークスタイル変革

オンプレでやるとすると

キャパシティプランニング

ブートに必要な領域。さらにメールデータも注意。
個別のプロファイルを持たせている場合は、そのデータストア、フォルダリダイレクトを行う場合、ファイルサーバーに負担がかかる。

  1. ストレージ
    • IOPS
      • 1ユーザーあたりの性能データ取得
        • ユーザー分布を調査
      • 同時接続数の測定
    • バースト時IOPS
      • 最大ユーザー数
      • フラッシュストレージの検討
    • 容量
  2. ネットワーク
    • CIFSのパケットのやりとりが非常に多い
  3. ファイルサーバー
    • CIFSで死ぬ

性能検証

  1. ストレージ
    • ストレージシステムコントローラ性能
      • SPECやSPCのベンチマーク結果
      • 縮退時のこともあるので、結局N-1~N-2程度での性能
    • ディスクIO性能

現状のサービス

Amazon

  • Amazon Workspace

    • vCPU, mem, storage, office, ...を選択可
    • $35/month~
    • 1ユーザー1台
    • Windows Server 2008R2のみ
    • ユーザー領域はS3
      • 12hourごとのバックアップ
    • VDIの動的割り当てみたいなものはない
    • いつも通りβ版っぽい
      • 毎週日曜日 0:00-4:00までは利用不可
  • Amazon Workspace Application Manager(Amazon WAM)

    • アプリケーション仮想化
    • 普通のやつ
    • ライセンス管理とかできる??
      • 使用頻度が取れる
    • 割とお高い。$5/user
  • Amazon WorkDocs Sync

    • ドキュメントストアみたいなやつ

VMware

  • Horizon Air
    • http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1505/21/news054.html
    • 4300円/month~ , 50台以上
    • Desktop DRという安価サービスもある。ただ、復帰が24hour以内はつらい...
      • とはいえ、事前にセットアップしておける、というのは便利なのかも?
      • 700円/month + (起動してる間)300円/日
      • 起動は最低7日なので、起動するには、2100円/月以上

Azure

富士通

  • V-DaaS
    • http://fenics.fujitsu.com/outsourcingservice/lcm/workplacelcm/virtualdesktop.html
    • VMware Horizon DaaSベース
    • 価格は顧客ID数/構成によって異なるが、参考価格はある
      • 小規模だと1名あたり5000円/month前後~。大規模だと3000円/month強くらいまでいける。
      • 同時接続数での課金ではなさそう?
    • デフォルトだと1台、420MHz/2GB Mem/40GB disk
    • 3ヶ月/20ID以上~
    • いろんなオプションはありそうだし、さすがに富士通って感がある
      • SIベースなのかな?

新日鉄ソリューションズ

  • \(M^3\) DaaS@absonne
    • http://www.absonne.jp/service/m3daas/menu3.php
    • 画面転送、仮想デスクトップ型の2タイプ
    • XenApp, XenDesktopベース
    • 標準メニューではスペックが低め
      • オプションで増やせそうだけど、価格不明
    • オプションはたくさん(書いてある): すべて価格不明
      • スナップショット、定期バックアップ
      • ウイルススキャン
      • 2要素認証とか、インターネットGW
      • MDM
      • ストレージサービス
      • ADサービス
    • 新日鉄という名前が私に、このサービスはSI前提だと囁いている
      • 本当のところ、どんなサービスなんだろうか
      • DaaSの国内シェアNo.1らしいし、利用者の話を聞いてみたい

まとめ

とりとめもなく、ggったことを書いてみたけど、やはりWindows連携が大事にされているっぽい。
Windowsのことはよくわからないけど、少しオンプレVDIのネットワーク特性については、興味が湧いてきた。
特性として、概ねブートストームと、CIFSの特性の2つで決まりそうだけど、機会があれば実験したい。(機会はたぶんない。)